小さき森を愛する花  瑠璃唐草物語

瑠璃唐草の別名はネモフィラ。ギリシャ語のNemophila は、ギリシャ語の 「nemos(小さな森) + phileo(愛する)」が 語源とされています。そんな愛らしくも健気な花のように生きていきたいと思います。

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その55

夕暮れの街を、花束を抱えながら、歩く私。 この通いなれた通りも、地下鉄の駅にも、来ることは もう、無いのかもね・・・・。 そんな、ちょっとセンチな気分で、電車に揺られていた。 夕方のラッシュのはしりで、少し込み合って来た車内では 定年退職でもな…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その54

賞賛の中に、こっそりと「猛毒」を仕込んだ手紙。 Sも、Y所長も、そんな手紙を、家で、たった一人で 読むのだろうか・・・・。 そんな思いを秘めながらも、私は、にこやかに、すこぶる 穏やかな表情で、会社の一人一人に手紙を渡して行った。 おまえも、悪よ…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その53

Sの気持ちを、上げるだけ上げて、長い手紙の最後まで 読んで貰わなくては、私の「策略」は、失敗するのだ。 さりとて、浮っついた表面的な美辞麗句だけでは、Sの 心を動かすことなど、出来る筈もない。 Sに対する「真摯なお願い」編の手紙は、本当に、心を …

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その52

冷淡な策士にしては、随分、リップサービス過剰気味の 書き出しではあったのだが、なにせ、摘んでは捨て 摘んでは捨てと、女性を、野辺の雑草の如く、 扱ってきたSが、相手なのだ。 やっぱり、先制パンチは、必要不可欠! のっけから、 「S所長との出会いは…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その51

そう、問題は、Sへのアプローチの方法。 なにせ、老練で悪知恵働く、ドンファンのSが相手なのだ。 正攻法で行ったって、撃沈するだけだ。 さりとて、浮ついた手練手管など、完全に見透かされて しまうに違いない。 冷徹な策士のおばちゃん VS 老練悪徳女たら…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊿

Y所長への、手紙には、彼の眠っている正義感を揺り起こす 為に、そして、僅かに残っているだろう、先輩であり、戦友 であるはずの「Sへの買いかぶり」を払拭してもらうために、 情と理を、織り交ぜながら、今までに起こったSに纏わる事件、 私の知り得る、全…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊾

その退職の事実は、新人さんの一部に、漏れてしまった。 「本当に退職するんですか?」と驚いて、聞きに来た子も いたのだが、「うん、黙っててごめんね~家庭の事情でね」 と、こっそり答えたのだった。 終礼になっても、Sの話は、別件の話で長々と続き、こ…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊽

行き過ぎた偶然と、あざとい演出に辟易していた私だったが、 ついに、私の後釜となる、事務の女性の採用が決まった! 心の底から、ホッとする私。 私の退職は、表向きには隠されていたので、あくまで彼女は 2つあるチームの一つ、Y所長チームの事務担当とし…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊼

あの頃の私は、Sとの三度の出会いが、意地悪な 神様の「悪戯」に思えて仕方が無かった。 「意地悪な神様の悪戯」 そうでなければ、 「出来過ぎた、やり過ぎた、あざとい演出」 これが、実話でなくて、単なる「物語」だったのなら 私は、妄想癖の行き過ぎた、…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊻

確か、大阪万博の次の年のことだったと思う。大阪に住んでいる親戚が、祖母と私と従妹を 招待してくれて、田舎から、初めて発展目覚ましい 「関西の都」である大阪へと足を踏み入れのだった。小学生だった私には、見るもの、聞くものが全て、 物珍しかった。…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊺

会社では、相変わらず、何事も無かったかのように 淡々と仕事し、家に帰ってからは、家事をこなし、息子が 寝た後で、新人さんたちへの「最初で最後の手紙」を 書き綴っていた。 一人一人に、思うことがあって、ついつい手紙が 長くなりがちだったが、一枚一…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊹

以外に短い話し合いだったからだろうか・・・。 新人さんたちは、私とSとの会談の内容が 気になっているようだった。 「何話していたんですか?」 「うん、ちょっとね~ひ・み・つ。」 「え~~ずるい~~~教えて下さいよ~。」 「そのうち、解るからっ♡」 …

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊸

事務の求人を打っても、人が集まらない。 せっかく求人に応募してくれた、貴重な人材にも Sが、自分の好みを反映させるから、決められない。 そんな膠着状態が、続いていた。 2班分の事務処理を、一人で行うため、必然的に私の 残業時間だけが増えていく。 …

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊷

越すに越されぬ、田原坂♪ (古いな、誰も知らんやろ~) 越すに、越されぬ、年度末~。 そんな田原坂ならぬ、会計の年度末またぎを、 死に物狂いで何とか越えて、ヤレヤレ・・・と ほっとしたい私だったが・・・。 4月の新年度は、子どもの学校の役員決めが…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊶

魂は、確かに、共鳴していたのだろう・・・・。 他に、どんな科学的な考察をしてみても、 説明のしようもないのだし、 逆に、思いっきり、スピリチュアルな観点で 考えてみたとしても、明確な説明は、今もって、 何一つ出来ているわけではない。 私自身が、…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊵

Sの傍若無人な振る舞いは、女性関係のみならず、神聖な(!?) 会計ルールまでも、踏みにじるというレベルにまで達し、 そんなSを、本社のお歴々すら、止められない。 この事態に、流石のポーカーフェイスな、 鉄仮面オバちゃんの私も、怒りを抑える事は、 …

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊴

この会社に、パートの事務として入り、初めての年度末を 来月に迎えることとなった。 以前の会社で、苦い思いをしていた私は、今の会社の ちょっとばかり、他社とは違う、オリジナルな会計方法に 不安を感じていた。 その為に、予め、経理部に確認しておこう…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊳

あっという間に、年末という断末魔~に、おしりを突かれて しまう季節となってしまいました。 暫くぶりの更新ですが、果たして、今年も、どこまで 書けるか・・・・甚だ疑問ですが・・・。 経理担当が、一番忙しい時期。 それは、年度末である。 日々も、そ…

ちょっとリセット  ネガティブな事を書いていると疲れるのよね~。

youtu.be 淡々と、有った事を書いていっても、やっぱり疲れる ネガティブな話題。 昨日は、何やら、苦手な「ながもの系」にしつこく攻撃されました~。 ハァ・・・しんど。 げに、一番怖いのは、「人の思い(重い)」でしょうか・・・・。 たまたま、見てい…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊲

そもそも、S所長と、Y所長のA班B班に分かれているのだから 本来なら、それぞれの班に、一名事務担当が在籍するのが 本来の形だったのだ。 一般的な経理事務と電話応対、手元金の管理、商品在庫の 管理、オーダー品の納品と管理、全員の勤怠管理と、 交通費精…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊱

展示会用の、様々な商品を用意してくれていた、お馴染みの ベンダーさんたちが、強引で、傲慢なSを見限り、福岡で 行われる展示会への参加を、見送ることが多くなっていった。 Y所長や、私は、今までのベンダーさんに、何とか思い直して くれるように、電話…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉟

展示会が、空中分解しそうな事態だったが、新人の営業 の14人は、何とか、盛り上げようと、展示会用の手作りの 飾りを作ったりして、健気に頑張っていた。 S所長や、Y所長が、何かと残業したがるタイプだった為 彼等彼女等も、先に帰るのは、とても勇気のい…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉞

他県の所長さんたちから、叱られるわ、大人しいと思っていた おばちゃん事務から、啖呵を切られるわで、Sとしても、 ちょっと考えるところがあったのか、しばらくの間は、 大人しい状態が続いた。 信販のTさんも、ほっと胸を撫でおろしていたのだが、 実は、…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉝

ある日の午後、私は、Sから呼び出された。 「ちょっと瑠璃さん、入り口のドアストッパーなんだけど どのタイプにするか決めたいんで、ちょっと見てくれる?」 「え、ドアストッパーですか? 所長の使い安いタイプで 決めて頂いていいと思いますけど・・・。…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉜

仕事から、戻ると、食事の支度・片付け・お風呂・そして 子どもの世話が待っている。 一通り済ませると、私は、携帯電話を取り出した。 今日の一件は、事務のパートのおばちゃんが、簡単に 解決できる問題ではないからだ。 電話の相手は、同期の仙台支社の事…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉛

Mのあまりに、あざとい「愛人アピール」が、効きすぎたのか Sが、新人女性達と、必要以上に親しくなれない雰囲気が 生まれつつあった。 まあ、大人チームとしては、変に、新人女性に手を出されて ゴタゴタするよりは、多少目には余っても、Mが防波堤に な…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉚

連休明けの社内では、和気藹々と、呼子ドライブの話題が 盛り上がっていた。 「呼子の烏賊、美味しかったね~。」 「初めて食べたけど、感動したわ~。」 「ビーチボールも、めっちゃ盛り上がったね!」 「何か、みんな、めいっぱい、はしゃいじゃったよね~…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉙

季節は、夏になっていた。 夏の連休に、みんなで、どこかへ遊びに行こうという 計画が上がっていた。 「どこがいいかな~」 「やっぱり、夏だし、海がいいんじゃない?」 「綺麗な海、みた~~~い!」 「ねえ、呼子とかどうかな?」 「呼子?」 「烏賊が、…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉘

結局、Mは、Sの家族が来福中、ぬけぬけと家にまで 押しかけ、逢いに行っていた事が、解った。 しかも、黙っていればいいものを、Mは、その事実を会社で しかも、新人達が居る前で、喋ってしまった。 若い新入生に、Sを取られまいと、釘を刺したかった のかも…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉗

奥さんと子どもさんが、来福する少し前、Sは、 久しぶりに会う家族の為、家族孝行よろしく 色々、プランを練っていたようだった。 「ねえ、瑠璃さん、子どもが、楽しく遊べる場所とか ないかな~。」 「そうですね、お子さんが、思いっきり公園とかで、 体を…