小さき森を愛する花  瑠璃唐草物語

瑠璃唐草の別名はネモフィラ。ギリシャ語のNemophila は、ギリシャ語の 「nemos(小さな森) + phileo(愛する)」が 語源とされています。そんな愛らしくも健気な花のように生きていきたいと思います。

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊶

魂は、確かに、共鳴していたのだろう・・・・。

 

他に、どんな科学的な考察をしてみても、

説明のしようもないのだし、

逆に、思いっきり、スピリチュアルな観点で

考えてみたとしても、明確な説明は、今もって、

何一つ出来ているわけではない。

 

私自身が、納得のできる「答え」というのが

「魂の共鳴」という現象だったということだ。

 

スピリチュアルな事に、何の関心も無い方に、

そして何の免疫も無い方に、この現象を信じてくれ・・・

とは、とても言えない。

私自身すら、当時は、疲れによる幻影だと思いたかった

程なのだから・・・。

 

しかし、そんな安易な解釈を許さない現象が、Sと私の

間には、多々あった事も事実なのだ。

 

ただ、三次元の世界「現実」は、これから、ますます

対立という、のっぴきならない事態へと、

突き進んでいくのだった。

 

 

「(性)愛こそすべて・・・」

 

それが、不倫だろうが、一瞬のフィジカルな関係だろうが、

自分の目的を達するための征服欲に、突き動かされたもの

だろうが、Sにとっては、それこそが、生きる目的であり

原動力であり、それが無い人生なんて、何の味気もない

チューインガムを永遠に、噛みしめるような無味乾燥な

時間にしか感じられないくらい、切っても切れない

「キーワード」だったのだろう。

 

一方、私と言えば、

「(純)愛」こそすべて・・・・」

 

どんなに深く愛した対象があったとしても、決して、それを

相手に押し付けないという、「鉄の掟」(マイルール)

を守り抜き?

長年、片思いの末、25才で、めでたく私の「愛」は

終焉を迎えたのだった。

 

純愛の果てに、辿り着く結果としての「SEX」であって

燃え上るパッションが、先行するなんて、当時の私には、

とても想像のつかないものだったのだ。

私の思いを知る諸先輩方から、相手も男なんだから

裸になってしがみつけ~~~なんて、アドバイス

頂いたりしたのだが・・・。

 

実際、「処女」の十字架が重いと感じることもあった。

しかし、無理やり、その十字架を捨てようとは

思わなかった。

 

いや~不健康だな‥‥全く。

 

不倫だった訳でもなく、特に、障害があった訳では無かった

筈なのだが・・・。

私は、愛した人に、自分の愛を、なかなか打ち明けることが

できなかった。

 

お節介な友人のお陰で、片思いの彼に、手紙を数年ぶりに

書く事になり、予感した通りに、振られたのだった。

振られると分かっていても、はじめて、彼の直筆の手紙を

手にした時には、心が震えた。

 

几帳面で、女性のような字。

きっと、最大限、私を傷つけまいと、配慮して書かれていた

手紙。

私は、その手紙を、涙を流しながら、読んでいた。

 

片思いでも、好きでいられた時間は、私にとって、

「生きている意味のある時間」だったのだ。

 

もう、諦めなければ・・・・。

そう思いつつも、その意味のある時間を失った私は

生きる屍のようだった。

感情も無い人形のように・・・。

 

数か月間、そんな時間を過ごし、ひたすら、彼との

数少ない思い出に浸っていた。

一度、ツーリングデートにも、誘ってもらい、

ウキウキと出かけたことがあったのだが、私が

一番幸せを感じた瞬間は、何故かソレではなかった。

 

何てことない。

 

彼と、その仲間たちと、焼き鳥屋さんで飲んでいた

時に、「私の切なる思い」を知る、仲間たちが、

彼の横に座るように、促してくれ、私は、幸運にも

彼の隣に座り、彼が口を付けた「水割り」を勧められ

めでたく「間接キス」を体験したのだった。

 (高校生かよ! あ、高校生で飲酒はダメだ)

 

アオハルかよ~~~~。

 

当時二十歳。(遅すぎるよ~おかげで、女子仲間から

ぶりっこちゃんと、呼ばれてしまっていたけど・・・)

 

そんな、ど~ってことない、よくあるシチュエーションで

私は、今まで味わったことのない、否定しようのない

「至上の幸福感」を味わい、体が震え、涙が出てきて

しまったのだった。(何という安上がりな体質)

思わず、そんな自分が恥ずかしくて、トイレに立てこもり

周囲を心配させたのだった。

 

この話しを聞いたら、きっと、Sは、鼻で笑うだろうな!

全く真逆な、Sと私。

 

「陰」と「陽」

だからこそ、ツインソウルが、務まるのかもしれないが。

 

ただ、お互い言えることは、「本当の愛」を知らない・・・

ってことだろうか・・・。

 

どんなに貪り食べても、雪でお腹が一杯にならない遭難者と

同じように、Sは、どんな女性と関係を持っても、本当の

愛に辿りつかない。

一方私は、愛のホワイトアウトで、一歩も動けない。

 

やれやれな、人生です・・・お互い。