小さき森を愛する花  瑠璃唐草物語

瑠璃唐草の別名はネモフィラ。ギリシャ語のNemophila は、ギリシャ語の 「nemos(小さな森) + phileo(愛する)」が 語源とされています。そんな愛らしくも健気な花のように生きていきたいと思います。

ツインのキアゲハと、黒い煙と、浅い眠り

最近、また眠りが、ちょっと浅い。

 

近隣は、水を打ったような静けさだというのに・・・・。

一度、眠りに落ちると、私の周りは、けたたましい音に包まれる。

 

昨日も、寝つきが悪く、やっと、ウトウトしたかと思ったら、

夜中だというのに、ピアノの音が・・・。

 

「ちょっと、お隣さん、何時だと思っているのかしら!?

常識ないにも、程があるわ!」

 

呆れながら、目を薄っすら開けると、騒がしい筈の外界は、

ウソみたいに、静まり返っているのだ。

 

「あ~夢か・・・」

 

そう思って、目を瞑ろうとした途端、視界の端に、黒い煙が・・・。

 

またですかいな・・・久しぶりやけど・・・相変わらず、

しつこいな・・・。

 

私は、心の中で、ムーラマントラを唱えながら、その黒い煙を、

 

視界から逃さないように、見つめていた。

 

なんとか、私の視界から逃れるように、フワフワと漂っていた煙だったが、

 

ムーラマントラの威力なのか・・・、はたまた安眠を妨害された、

 

おばちゃんの執念の賜物なのか、逃げ場がなくなり、その煙は、

 

凝縮され、小さな人の形となって、走り回ってもがいていた。

 

何だか、哀れなような、ユーモラスなような・・・・。

 

いやいや、いかん!

 

ここで、仏心を持っては、成仏させられない。

 

そう思った私は、ムーラマントラを心の中で、ボリュームいっぱいに

 

唱え始めた。

 

すると、私の奥底から、まるで井戸の中から響くような声で、

 

ムーラマントラを唱える声が聞こえた。

 

女性の声で、透き通った心に沁みるような声だった。

 

その声が、功を奏したのか、ついに、哀れな人型は、雲散霧消と化した。

 

バチバチ、ガタガタ、色んな音を立てていたのは、その人型だったかも

 

知れないな・・・。

 

そういえば、何週間まえだったか、目を瞑った時に、白いバックに

 

浮かび上がる目と、ブルーグリーンの美しすぎる目が見えたっけ。

 

ブルーグリーンの美しすぎる目に、思わず見とれて、凝視しそうに

 

なったけど、「あ・・・洗脳されるわ!」と、急に危機感を

 

感じて、意識をそらしたこともあったっけ・・・。

 

 

何の意図があり、そんな存在達が、出てくるのかは、相変わらず

 

不明だが・・・・。

 

昨日見かけた、ツインのキアゲハちゃんたちには、ちょっと

 

心癒された。

 

動きが速すぎて、一匹しか写真に撮れなかったけどね・・・・。

 

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