小さき森を愛する花  瑠璃唐草物語

瑠璃唐草の別名はネモフィラ。ギリシャ語のNemophila は、ギリシャ語の 「nemos(小さな森) + phileo(愛する)」が 語源とされています。そんな愛らしくも健気な花のように生きていきたいと思います。

2019-01-01から1年間の記事一覧

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その55

夕暮れの街を、花束を抱えながら、歩く私。 この通いなれた通りも、地下鉄の駅にも、来ることは もう、無いのかもね・・・・。 そんな、ちょっとセンチな気分で、電車に揺られていた。 夕方のラッシュのはしりで、少し込み合って来た車内では 定年退職でもな…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その54

賞賛の中に、こっそりと「猛毒」を仕込んだ手紙。 Sも、Y所長も、そんな手紙を、家で、たった一人で 読むのだろうか・・・・。 そんな思いを秘めながらも、私は、にこやかに、すこぶる 穏やかな表情で、会社の一人一人に手紙を渡して行った。 おまえも、悪よ…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その53

Sの気持ちを、上げるだけ上げて、長い手紙の最後まで 読んで貰わなくては、私の「策略」は、失敗するのだ。 さりとて、浮っついた表面的な美辞麗句だけでは、Sの 心を動かすことなど、出来る筈もない。 Sに対する「真摯なお願い」編の手紙は、本当に、心を …

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その52

冷淡な策士にしては、随分、リップサービス過剰気味の 書き出しではあったのだが、なにせ、摘んでは捨て 摘んでは捨てと、女性を、野辺の雑草の如く、 扱ってきたSが、相手なのだ。 やっぱり、先制パンチは、必要不可欠! のっけから、 「S所長との出会いは…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その51

そう、問題は、Sへのアプローチの方法。 なにせ、老練で悪知恵働く、ドンファンのSが相手なのだ。 正攻法で行ったって、撃沈するだけだ。 さりとて、浮ついた手練手管など、完全に見透かされて しまうに違いない。 冷徹な策士のおばちゃん VS 老練悪徳女たら…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊿

Y所長への、手紙には、彼の眠っている正義感を揺り起こす 為に、そして、僅かに残っているだろう、先輩であり、戦友 であるはずの「Sへの買いかぶり」を払拭してもらうために、 情と理を、織り交ぜながら、今までに起こったSに纏わる事件、 私の知り得る、全…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊾

その退職の事実は、新人さんの一部に、漏れてしまった。 「本当に退職するんですか?」と驚いて、聞きに来た子も いたのだが、「うん、黙っててごめんね~家庭の事情でね」 と、こっそり答えたのだった。 終礼になっても、Sの話は、別件の話で長々と続き、こ…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊽

行き過ぎた偶然と、あざとい演出に辟易していた私だったが、 ついに、私の後釜となる、事務の女性の採用が決まった! 心の底から、ホッとする私。 私の退職は、表向きには隠されていたので、あくまで彼女は 2つあるチームの一つ、Y所長チームの事務担当とし…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊼

あの頃の私は、Sとの三度の出会いが、意地悪な 神様の「悪戯」に思えて仕方が無かった。 「意地悪な神様の悪戯」 そうでなければ、 「出来過ぎた、やり過ぎた、あざとい演出」 これが、実話でなくて、単なる「物語」だったのなら 私は、妄想癖の行き過ぎた、…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊻

確か、大阪万博の次の年のことだったと思う。大阪に住んでいる親戚が、祖母と私と従妹を 招待してくれて、田舎から、初めて発展目覚ましい 「関西の都」である大阪へと足を踏み入れのだった。小学生だった私には、見るもの、聞くものが全て、 物珍しかった。…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊺

会社では、相変わらず、何事も無かったかのように 淡々と仕事し、家に帰ってからは、家事をこなし、息子が 寝た後で、新人さんたちへの「最初で最後の手紙」を 書き綴っていた。 一人一人に、思うことがあって、ついつい手紙が 長くなりがちだったが、一枚一…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊹

以外に短い話し合いだったからだろうか・・・。 新人さんたちは、私とSとの会談の内容が 気になっているようだった。 「何話していたんですか?」 「うん、ちょっとね~ひ・み・つ。」 「え~~ずるい~~~教えて下さいよ~。」 「そのうち、解るからっ♡」 …

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊸

事務の求人を打っても、人が集まらない。 せっかく求人に応募してくれた、貴重な人材にも Sが、自分の好みを反映させるから、決められない。 そんな膠着状態が、続いていた。 2班分の事務処理を、一人で行うため、必然的に私の 残業時間だけが増えていく。 …

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊷

越すに越されぬ、田原坂♪ (古いな、誰も知らんやろ~) 越すに、越されぬ、年度末~。 そんな田原坂ならぬ、会計の年度末またぎを、 死に物狂いで何とか越えて、ヤレヤレ・・・と ほっとしたい私だったが・・・。 4月の新年度は、子どもの学校の役員決めが…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊶

魂は、確かに、共鳴していたのだろう・・・・。 他に、どんな科学的な考察をしてみても、 説明のしようもないのだし、 逆に、思いっきり、スピリチュアルな観点で 考えてみたとしても、明確な説明は、今もって、 何一つ出来ているわけではない。 私自身が、…

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㊵

Sの傍若無人な振る舞いは、女性関係のみならず、神聖な(!?) 会計ルールまでも、踏みにじるというレベルにまで達し、 そんなSを、本社のお歴々すら、止められない。 この事態に、流石のポーカーフェイスな、 鉄仮面オバちゃんの私も、怒りを抑える事は、 …