そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その⑭
随分間が空いてしまいましたが・・・。
また、ボチボチ書き始めようかと思っています。
「吉野ケ里」での出会いを、思い出した私だったが、その事を
心に仕舞ったまま、決して誰にも話さないと決めていた。
ツインソウルSの、福岡での体制は着々と進められていた。
上司と部下としては、頗る良好な関係で、仕事は、すんなりと
進めることができた。
そんな中、かねてからSに対して、ラブラブな熱視線を
送っていたMが、急に大人しくなった。
私と、同年代のおばちゃんは、「ああ、ついに陥落したわね」と
察したのだった。
「俺、こんなに、女に不自由したのって、人生で初めてだわ」と
Sが、漏らしていたように、おそらく今までの、濡れ手に泡的な
喜び組を作ることは、断念せざるを得なかったようなのだ。
取りあえず、色んな意味で、便宜を図ってくれそうなMに
暫くは、お世話になる事にしたようだ。
私達、オバちゃんズは、なんとかMだけで、被害が拡大しない
ようにしなくちゃね・・・と話し合っていた。
4月になれば、新人が入社してくるのだ。
何も知らない無垢な新人が、被害に遭うのは、何としても
阻止しなければ・・・。
そんな思いが伝わったのか、どうかは解らないが、しおらしくしていた
Mは、以前より、がぜん、主張が激しくなってきた。
彼女の席は、Sから少し離れたところに定められていたが、
何だかんだと理由をつけ、Sの傍に寄ってくるのだった。
「Mちゃん、ちゃんと席について仕事してよ!」
そんな、Mの付きまといに、まんざらでも無さげなSだったが、
さすがにまずいと思ったのが、そう諭していた。
「え~~だって、私だけ、向こうの方の席に離れていて
さみしいんですもん。」
「解ったよ、じゃ、どこの席なら言いわけ?」
「え~~それは、勿論、コ・コ・で・す・よ 。」
そう言いながら、Mは、おもむろにSの膝の上へと
滑り込んだ。
これには、まじかで見ていたオバちゃんズも、他の男性社員も
ドン引き!
安手の三流「お色気ドラマ」でも見せられたような、胸やけに
急に襲われた思いだった。
通じるものがあったかもしれない。(爆)
ここまで、あからさまだと、苦笑いしかできないな。
「おいおい、そりゃ不味いだろ~、いくら何でも・・・」
そう言いながら、にやけるSの横顔。
私達「大人グループ」は、そんな二人を無視して、仕事に
集中した。
うわ~まじですか!?って思っていらっしゃる皆様。
まだ、こんなの序の口ですわよ。
二人の暴走は止まらない・・・・・ってね!
Sの奥様にしてみれば、災難だけれど・・・。
Sの性格が解っているなら、わざわざ、口実をつくるような
処遇をしてしまったのが、禍の元な訳で・・・。
やはり、身一つで、赴任地に追いやったのは、Sにとっては
勿怪の幸いだった訳ですね!
私も、二度程、夫の単身赴任を経験していますが、
その度に、家電の準備から、当座の食品の
手当まで、きちんと赴任地に赴いてやってますからね。
まあ、それでも夫は浮気をするわけですが・・・・。爆
妻として、当然の準備をしてあげてなければ、責める余地も
ないと思いますわ。
「え・・・じゃ夫の浮気を責めたのか?って・・・。」
いえいえ、責めても、病気は治らないので、放置です。
あ!ひょっとして、Sの奥さんも、度重なる浮気で、放置プレイ
しかないと諦めていたのかしら!?
Sの奥様に、何となくシンパシーを感じつつも、
SとMの、お不倫劇場を止めることは、私達大人グループには
できませんでした。