小さき森を愛する花  瑠璃唐草物語

瑠璃唐草の別名はネモフィラ。ギリシャ語のNemophila は、ギリシャ語の 「nemos(小さな森) + phileo(愛する)」が 語源とされています。そんな愛らしくも健気な花のように生きていきたいと思います。

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その⑭

随分間が空いてしまいましたが・・・。

また、ボチボチ書き始めようかと思っています。

 

「吉野ケ里」での出会いを、思い出した私だったが、その事を

心に仕舞ったまま、決して誰にも話さないと決めていた。

 

ツインソウルSの、福岡での体制は着々と進められていた。

上司と部下としては、頗る良好な関係で、仕事は、すんなりと

進めることができた。

 

そんな中、かねてからSに対して、ラブラブな熱視線を

送っていたMが、急に大人しくなった。

私と、同年代のおばちゃんは、「ああ、ついに陥落したわね」と

察したのだった。

 

「俺、こんなに、女に不自由したのって、人生で初めてだわ」と

Sが、漏らしていたように、おそらく今までの、濡れ手に泡的な

喜び組を作ることは、断念せざるを得なかったようなのだ。

取りあえず、色んな意味で、便宜を図ってくれそうなMに

暫くは、お世話になる事にしたようだ。

 

私達、オバちゃんズは、なんとかMだけで、被害が拡大しない

ようにしなくちゃね・・・と話し合っていた。

4月になれば、新人が入社してくるのだ。

何も知らない無垢な新人が、被害に遭うのは、何としても

阻止しなければ・・・。

 

そんな思いが伝わったのか、どうかは解らないが、しおらしくしていた

Mは、以前より、がぜん、主張が激しくなってきた。

彼女の席は、Sから少し離れたところに定められていたが、

何だかんだと理由をつけ、Sの傍に寄ってくるのだった。

 

「Mちゃん、ちゃんと席について仕事してよ!」

そんな、Mの付きまといに、まんざらでも無さげなSだったが、

さすがにまずいと思ったのが、そう諭していた。

 

「え~~だって、私だけ、向こうの方の席に離れていて

さみしいんですもん。」

「解ったよ、じゃ、どこの席なら言いわけ?」

 

「え~~それは、勿論、コ・コ・で・す・よ 。」

 

そう言いながら、Mは、おもむろにSの膝の上へと

滑り込んだ。

 

これには、まじかで見ていたオバちゃんズも、他の男性社員も

ドン引き!

 

安手の三流「お色気ドラマ」でも見せられたような、胸やけに

急に襲われた思いだった。

いや、むしろ吉本新喜劇の「山田花子」の、変なお色気演技に

通じるものがあったかもしれない。(爆)

 

ここまで、あからさまだと、苦笑いしかできないな。

 

「おいおい、そりゃ不味いだろ~、いくら何でも・・・」

そう言いながら、にやけるSの横顔。

 

私達「大人グループ」は、そんな二人を無視して、仕事に

集中した。

 

 

うわ~まじですか!?って思っていらっしゃる皆様。

まだ、こんなの序の口ですわよ。

 

 

二人の暴走は止まらない・・・・・ってね!

 

Sの奥様にしてみれば、災難だけれど・・・。

Sの性格が解っているなら、わざわざ、口実をつくるような

処遇をしてしまったのが、禍の元な訳で・・・。

 

やはり、身一つで、赴任地に追いやったのは、Sにとっては

勿怪の幸いだった訳ですね!

 

私も、二度程、夫の単身赴任を経験していますが、

その度に、家電の準備から、当座の食品の

手当まで、きちんと赴任地に赴いてやってますからね。

 

まあ、それでも夫は浮気をするわけですが・・・・。爆

 

妻として、当然の準備をしてあげてなければ、責める余地も

ないと思いますわ。

 

「え・・・じゃ夫の浮気を責めたのか?って・・・。」

いえいえ、責めても、病気は治らないので、放置です。

 

あ!ひょっとして、Sの奥さんも、度重なる浮気で、放置プレイ

しかないと諦めていたのかしら!?

 

Sの奥様に、何となくシンパシーを感じつつも、

SとMの、お不倫劇場を止めることは、私達大人グループには

できませんでした。