小さき森を愛する花  瑠璃唐草物語

瑠璃唐草の別名はネモフィラ。ギリシャ語のNemophila は、ギリシャ語の 「nemos(小さな森) + phileo(愛する)」が 語源とされています。そんな愛らしくも健気な花のように生きていきたいと思います。

そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉓

宴会の翌日。

二次会まで、付き合ったおばちゃまは、もの言いたげに

出社直後の、私に近づいてきた。

 

「いや~楽しかったわよ~。」

「あなたも来れば良かったのに~。」

カラオケ、めっちゃ盛り上がっちゃったわ~。

 

「ふ~ん、何歌ったの?」

 

「Sはね、さざんオールスターズ歌ったわよ。」

「もうね、めっちゃ上手かったわ。」

「あれは、歌で、女落とすタイプだわね!」

 

「あ~、予想通りな感じね! サザン、ありがちね!」

 

元々渋い声の持ち主であるSだが、Sのお母さんが

カラオケ(歌謡教室)の先生であるらしく、やはり

歌の能力は、遺伝的要素が強いのかもしれない。

 

私と言えば、言わずと知れた、代々の音痴。(知らんがな~)

音を外さずに歌うのが、ギリな、残念な歌唱力。

フルコーラス、音程を保つのは、しんどいのだが・・・。

以外に、物真似は、上手なのである。

 

中森明菜の歌を歌った時には、途中まで、あれ?

もしかして本人?と勘違いしてくれる人も居たぐらいだ。

 

最近は、カラオケはおろか、鼻歌すら歌わないから、

全く持って、声も出ないけれど・・・。

 

まあ、プロの歌手だって、年齢を重ね、懐メロで、うん十年ぶりに

昔の自分の歌を、昔のキーで、歌うのは、なかなか困難

らしいしね・・・。

 

それを誤魔化すために、めちゃくちゃアレンジされた歌を

聴かせられるのは、ファンでなくても、とても偲びない。

 

歌で、またまた、お株を上げたSは、そろそろ爪の研ぎ頃だと

確信したのかも知れなかった。

新人の女性に限らない。

この後、彼が、仕事で携わる多くの女性達にも、

その触手を広げようと、画策していくのである。