そろそろ書くべき時なのでしょうかね・・・。 ツインソウル その㉓
宴会の翌日。
二次会まで、付き合ったおばちゃまは、もの言いたげに
出社直後の、私に近づいてきた。
「いや~楽しかったわよ~。」
「あなたも来れば良かったのに~。」
カラオケ、めっちゃ盛り上がっちゃったわ~。
「ふ~ん、何歌ったの?」
「Sはね、さざんオールスターズ歌ったわよ。」
「もうね、めっちゃ上手かったわ。」
「あれは、歌で、女落とすタイプだわね!」
「あ~、予想通りな感じね! サザン、ありがちね!」
元々渋い声の持ち主であるSだが、Sのお母さんが
カラオケ(歌謡教室)の先生であるらしく、やはり
歌の能力は、遺伝的要素が強いのかもしれない。
私と言えば、言わずと知れた、代々の音痴。(知らんがな~)
音を外さずに歌うのが、ギリな、残念な歌唱力。
フルコーラス、音程を保つのは、しんどいのだが・・・。
以外に、物真似は、上手なのである。
中森明菜の歌を歌った時には、途中まで、あれ?
もしかして本人?と勘違いしてくれる人も居たぐらいだ。
最近は、カラオケはおろか、鼻歌すら歌わないから、
全く持って、声も出ないけれど・・・。
まあ、プロの歌手だって、年齢を重ね、懐メロで、うん十年ぶりに
昔の自分の歌を、昔のキーで、歌うのは、なかなか困難
らしいしね・・・。
それを誤魔化すために、めちゃくちゃアレンジされた歌を
聴かせられるのは、ファンでなくても、とても偲びない。
歌で、またまた、お株を上げたSは、そろそろ爪の研ぎ頃だと
確信したのかも知れなかった。
新人の女性に限らない。
この後、彼が、仕事で携わる多くの女性達にも、
その触手を広げようと、画策していくのである。